廃れつつある空冷ポルシェ文化
突然ですが、皆さんは今『空冷ポルシェ』の文化が絶滅してしまう危機に瀕しているのをご存知でしょうか?
私は、幼少期にスーパーカーブームを経験し『ポルシェへの憧れ』を抱きつつ成長し、ついに40代になってポルシェオーナーとなる夢を叶えました。
しかし、当時憧れた空冷車両を所有し、運転し、コレクションしていく中で『空冷ポルシェ文化の終わり』を肌で感じ、この素晴らしい文化を後世に残したいと思い活動を始めました。
まずは私の簡単な自己紹介
忘れもしない2015年…40代で初めて幼少期の夢であったポルシェオーナーとなり、底なし沼と呼ばれる『ポルシェ沼』にハマりました。
そして頭まで沼にどっぷり浸かった結果、2020年3月から大阪の箕面市でポルシェゲートという日本で唯一のポルシェ専門レンタカーを立ち上げ、今も運営しています。
空冷ポルシェとは?
空冷ポルシェは、ポルシェが製造した911シリーズ【初代 – Gシリーズ、930、964、993)の車両で、エンジン冷却に空気冷却を採用しているクルマを指します。
これらのモデルは、エンジン冷却に液体冷却ではなく、エンジン周りの空気を利用する方式を採用しています。
この冷却方式は、ポルシェ911の初期モデルから始まり、徐々に水冷エンジンに移行するまでの期間、特に1960年代から1990年代初頭にかけて広く使用されました。
私がブログを始めたきっかけやこのブログに関しては、『ポルシェ沼にハマった結果、ブログ始めます。』よりお読みください。
人気絶頂の空冷ポルシェがなくなるなんてあるの?
ポルシェ好きならば『中古価格が7倍以上に高騰!』などで空冷ポルシェの人気が爆発し、入手困難になっているなどという話をご存知の方も多いと思います。
それを知っている方ならば
「空冷ポルシェ文化がなくなる?こんな人気なのにあるわけないでしょ?」
そう思う方が大勢いらっしゃると思います。
確かに空冷ポルシェ自体は人気の車両ではありますが、実は空冷文化の終焉とポルシェ高騰には少なからず相関関係にあります。
空冷ポルシェ文化が終わってしまう3つの訳
大まかに空冷ポルシェ文化が終わってしまうという根拠は以下の3つです。
- ポルシェメカニックの高齢化
- 生産終了に伴うパーツの絶版や寿命
- 若い世代が空冷ポルシェに乗らない
上記を見ただけで「確かにそうかもしれない」と感じていただける方も多いと思う。
もちろん空冷ポルシェだけの問題ではなく、旧車に関して言えば同じようなことが言える。
しかし時代の変遷と共におそらく今後空冷エンジンが復刻することはないことを鑑みれば、終焉を迎えるのはもはや時間の問題と言える。
さて、先に挙げた3つの事柄をもう少し詳しく説明していきます。
ポルシェメカニックの高齢化問題
『シェルポ』『日之出モータース』『ヤナギオートサービス』と言えば関西のポルシェ御用達の老舗。
ポルシェ好きな皆さんであれば聞き覚えもあると思います。
私もポルシェに乗り始めてから数えきれないほどお世話になったこの名だたる車屋さんも一つの問題を抱えている。
それが『後継者不足』。
現在、最前線で活躍されているメカニックは、皆60歳を超える高齢となっています。
10年後には、引退や後継者問題が浮き彫りになってくるのはまず間違いないですが、
その方たちが辞めてしまうと、
今まで培った技術と経験が失われてしまいます。
そして『 クラシックポルシェを支えてきた屋台骨』が失われてしまうのです。
さらに、空冷ポルシェの高騰で需要が今はありますが、価格の相場などは所詮水物。
今の価格が下落した時に『ポルシェユーザーが修理せず廃車にする』と修理工場の仕事が無くなってしまい、最悪廃業…などというケースもあるかもしれません。
結果として、修理できる人が居なくなる可能性が非常に高いです。
生産終了に伴うパーツの絶版や寿命問題
例を挙げると、『80年代の車両に暗雲…ECUなど電子制御の経年劣化が深刻な問題に。』といった話があります。
一般的に搭載されるECUは、使用環境に左右されるものの『およそ15〜20年程度』で寿命がきます。
現在行われている一般的な修理では、既存のパーツを交換する、既存のパーツを修理することしかできません。そのため、どこかで必ず頭打ちに なってしまうというジレンマを抱えています。
せっかくレストアしても肝心のECUがなくて走らせることができない… そんな最悪のシナリオを迎えてしまう可能性もあります。
若い世代が空冷ポルシェに乗らない問題
昨今言われていますが『都市部の若者の50%以上が車離れを実感している』。
不景気や趣味の多様化の影響で、若者たちの車離れが加速しています。
賃金や未来への不安等で貯蓄を優先し、購入を控える若者も多くいますが、それ以外にも、趣味の多様化により 車自体に興味を持たない若者も少なくありません。
そんな若者たちが1000万円以上する空冷ポルシェに興味を持つ(持ったとしても乗れる)はずがなく、次世代の乗り手がいなくなれば『空冷ポルシェの文化が潰える』ことは明白だと言えます。
だから私はポルシェゲートを始めました
ポルシェゲートを始めたきっかけ
私がポルシェゲートを始めたきっかけは以前ブログに記載しました。詳しくはそちらの方をお読みいただければと思います。
日本唯一のポルシェ専門レンタカー『ポルシェゲート』をはじめたきっかけ①
日本唯一のポルシェ専門レンタカー『ポルシェゲート』をはじめたきっかけ②
以前の記事では、『空冷ポルシェの良さを知って欲しい』けれども『触れる機会がない』という内容を書かせていただきました。
『私を感動させ』『虜にし』『沼に沈めた』空冷ポルシェに触れれば、多くの車好きが『同じような気持ちになり』最初は小さいかもしれませんが『みんなで良さを広げて』その結果として、私の憂う悲劇を回避することに繋がるのでは?という想いをベースにポルシェゲート始めました。
ポルシェゲートの意義
ポルシェゲートによって良さがどんどん広がっていけば、空冷文化を次世代に継承するための『若い力』を育てられるのではないか?と私は思っています。
そのためにポルシェゲートでは、格安でレンタカーを利用できるようにし、どんな方でも気軽にポルシェを体験できるサービスを提供しています。
そして同時に、次世代を担う整備士をポルシェゲートで育成していきながら、並行して廃盤になってしまった空冷ポルシェのパーツを復刻すること計画しています。
そうすれば、私が憂う空冷ポルシェ文化の終焉を回避できると確信しているからです。
だからこそポルシェゲートでは『次世代の乗り手』『次世代の担い手(整備士)』『次世代の空冷ポルシェ部品の開発』を行い『空冷ポルシェ文化の存続』をミッションと課しています。
『空冷ポルシェ文化の存続』に力を貸していただけませんか?
ポルシェレンタカーは怖すぎる
私は、3年余り『空冷ポルシェ文化の存続』をミッションに大阪箕面でポルシェゲートを運用してきました。
多くの方が私の想いに共感していただく反面、『ポルシェレンタカーの危うさ』も危惧されてきました。
大胆なサービスですね
ポルシェを貸し出すのは怖くないのですか?
お店にくるお客様からこういったお言葉をいただきます。
正直なところ『毎回ドキドキしながら貸し出し、無事に戻ってくるとホッとする』のが偽らざる本音。
お客様から保険料はいただいていますが、自損事故の場合『大幅な赤字』が出るのは言うまでもありません。
何度もそういったトラブルが起こると『お店を閉めるしかない』状態に追い込まれることも懸念されます。
安定した運営のためにご協力お願いします
そういったトラブルがあっても屋台骨が揺らがないように、皆様にご協力をお願いします。
ポルシェゲートが提供する『オーナーズ倶楽部』にご加入していただけないでしょうか?
オーナーズ倶楽部概要
月額:11万円
内容:ポルシェゲート運用の支援、メンバー様限定イベントご招待、
レアポルシェの共同購入・資産運用など
特典:会員権の発行(先着200名様まで)
ポルシェ乗り放題
ポルシェゲート施設の一部利用可
イベントの優先、または斡旋
定員:200名
【話題のポルシェ乗り放題!?】ポルシェゲートのオーナーズ倶楽部とは?
詳しい内容に関しては、上記の記事をお読みいただければと思いますが、毎月のご支援へのお礼として『ポルシェ乗り放題』をはじめとした様々な特典を付与しております。
将来的には、ゴルフの会員権やエクシブリゾート会員権などのように『ポルシェゲートの会員であることがステータス』になるように励んでまいりますので、この機会に先行投資と考えてご加入の方をお願いします。
この先のポルシェゲートの展望
関東出店を計画中だが…
ポルシェゲートは、現在大阪箕面にて運営しておりますが、関東、中部、九州にて新たに3店舗の出店を計画しております。
ただし、こちらは一定数の会員が集まり、資金計画が万全にならないと着手することができません。
よくお問い合わせにて「関東出店はいつですか?」と聞かれますが、残念ながら「未定です。」とお答えするしかない状況です。
多くの方から「関東に出店したら入会する」というお言葉をいただいておりますが、こういった事情のため、今日の記事を読んで『是非、協力したい!』という方がいらっしゃれば先行投資と思ってオーナーズ倶楽部にご加入いただければ何よりの支援となります。
クラウドファンディングも
今現在、クラウドファンディングにて『ポルシェゲート関東出店』を計画しております。
先ほど、『関東出店は未定』と答えているといいましたが、2024年中に出店するために色々と動いております。
共感はできるけどお金が…と思っている方もこちらの記事をシェアしていただいたり、今後行うクラウドファンディングを盛り上げていただけるだけで励みになりますので、そういったご支援もおまちしております。
最後に
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
本日は『お願い・拡散希望】滅びゆく『空冷ポルシェ文化』を後世に残したいという記事を書かせていただきました。
気持ちが前面に出て、長文となってしまったにも関わらず最後までお読みいただいたこと重ねてお礼申し上げます。
この記事を読んでいただき、共感していただけたのであればシェアやコメントの方お待ちしております。
素晴らしい空冷ポルシェを後世に伝えるために『ポルシェゲートへのご協力』を何卒よろしくお願いします。
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