きっかけは、空冷ポルシェのジレンマ
結論から言ってしまうと、私が日本で唯一のポルシェ専門レンタカー『ポルシェゲート』を立ち上げたきっかけは、愛車を探す際に『古い空冷ポルシェには乗れない』ことが決めてだったかもしれない。
特に空冷ポルシェは、初期費用や維持費が段違いにかかるため気軽に購入できない。
しかし、普通に購入する際のプロセス『乗車体験→購入』が行えないことが多い。
多くの空冷ポルシェのユーザーは購入して、レストアなどを行って初めて乗車するしかないのだ。
ポルシェは色々あるけれど、私が素晴らしいと思う空冷ポルシェ文化はこのままでは廃れてしまうのではないか?であれば、購入を検討するための体験が行える場所を用意しよう!
そう考えるようになっていた。
前回の記事はコチラ
・日本唯一のポルシェ専門レンタカー『ポルシェゲート』をはじめたきっかけ①
まずは私の簡単な自己紹介
忘れもしない2015年…40代で始めて幼少期の夢であったポルシェオーナーとなり、底なし沼と呼ばれる『ポルシェ沼』にハマりました。
そして頭まで沼にどっぷり浸かった結果、2020年3月から大阪の箕面市でポルシェゲートという日本で唯一のポルシェ専門レンタカーを立ち上げ、今も運営しています。
私がブログを始めたきっかけやこのブログに関しては、『ポルシェ沼にハマった結果、ブログ始めます。』よりお読みください。
どのポルシェが一番?
「オーナーは、これだけあるポルシェの中でどの車が1番いいですか?」
とよく聞かれる。
もちろん、クセや車の挙動などなど色々な違いがあるが、
1台1台にそのポルシェごとの良さがある。
こんなことを言ってしまうと話が終わってしまうのだが、
正直どれも良いとしか答えられないのも事実だった。
空冷ポルシェと水冷ポルシェ
1998年に登場した911(Type996)によりポルシェの歴史は2分されてしまった。
それ以前が空冷ポルシェ、それ以降が水冷ポルシェ。
理由としては以下のようなもの。
- 排出ガス規制と燃費基準の厳格化: 空冷エンジンは冷却効率が低く、これが排出ガスや燃費に影響を与えることから、水冷エンジンの方がこれらの規制に適合しやすかったため。
- パフォーマンスと燃費の向上: 水冷エンジンの技術が進歩し、パフォーマンスと燃費の向上が期待されたことも影響しています。
- 振動と騒音の問題: 水冷エンジンは振動や騒音が滑らかで静かであるとされ、乗り心地や快適性の向上が期待されたことが、顧客の選択肢に水冷エンジンを優先させる要因に。
- 冷却性能の制約: 空冷エンジンは冷却効率が低く、特に高い出力を必要とするスポーツカーの場合、冷却に限界があったため。
- 市場の需要変化: より快適で高性能な車に対する需要が高まり、水冷エンジンがこれに応える形に。
これらの要因が合わさり、ポルシェは徐々に水冷エンジンを主流とする方針にシフト。そして空冷ポルシェの生産は終わってしまいました。
先ほどの説明を読んだ方々は、「水冷ポルシェの方がいいんじゃないか?」
と思われる方も多いだろう。しかし全くそんなことはないのであった。
空冷ポルシェの良さとは?
水冷ポルシェが良い車だということは、否定するつもりはない。
むしろ一般的な車と比べると良い車だと断言できる。
しかし、水冷のポルシェの良さとは『誰にでも好かれる』ところなのではないかと私は思う。
排ガス規制や燃費は、環境やお財布に優しいし、ファミリーカーとして購入した時にはパートナーや家族に受け入れられやすい。それはとても良いことだと思う。
けれど、いち車乗りとして考えた時に水冷ポルシェの良さは正直『モノ足りない』と言わざるおえない。
空冷ポルシェは、水冷エンジンよりもメカニカルで生き生きとしたサウンドでドライバーを楽しませてくるし、空冷エンジンは、シンプルで部品点数が少なく、基本的な構造がシンプルなため、メンテナンスも自分で楽しめる。
何より、最大の特徴は『車体の軽さ』ではないだろうか?
車体の軽さで、自由自在のハンドリングを行えた時の感動は言葉できないものがあった。
だからポルシェゲートで体験して欲しい
私としては、ポルシェが好きな人・購入を検討している人には、漏れなく空冷ポルシェに必ず乗って欲しいと思っている。
しかしながら、乗れる機会はほとんどない。
だからこそ空冷ポルシェをレンタルできる『ポルシェゲート』を立ち上げた。
ただ、「いきなり空冷ポルシェに乗るのはハードルが高い」そういった人も多かった。
そのため、ポルシェ体験の入り口として『水冷ポルシェ・右ハンドル・オートマチック』の車種もラインナップし、助手席体験や初心者講習といった商品も取り揃えた。
気になる方はぜひ、ポルシェゲートでポルシェ体験をして欲しいと思う。
なぜレンタカーという形式に?
先ほどお話したように、色々なポルシェを体験して欲しいというのもありますが、乗りやすい水冷ポルシェから挑戦し、慣れてくれば空冷ポルシェへ、最後は自分が乗りやすいと思う車に乗ってもらえればと思っています。
そして、最終的に水冷・空冷問わずポルシェの魅力にたどりついていけてくれたらというのが私の想いがあります。
なぜ、レンタカーと言う手法を選んだのは、こういった体験を提供する場所を用意するのに、日本の法律では、この形しかなかったから…。
ポルシェゲートのヴィジョン
今はオーナーである私が買い揃えた車で運営しています。
しかしこれからは、オーナーズクラブ会員の力を借りて、もっと増車していき、関東・中部にも支店を増やしたいと考えいます。
今の計画では、ポルシェ40台がレンタルでき、近畿、中部、関東、九州の4拠点でレンタルという形を考えています。
最後に『オーナーからのお願い』
私はポルシェゲートで、利用者の皆様に『趣味車に乗ると言う非日常』を安心して味わってもらいたいと思っています。
また同時に、私は車をレストアするのするのと、お客さんと話すのが好きです。
私の想いや、思い描くヴィジョンに共感していただける方や、単純にポルシェが好き!という方は、ポルシェゲートのオーナーズクラブの会員になって、私の友達になってもらいたいです。
ということで、今日は【日本唯一のポルシェ専門レンタカー『ポルシェゲート』をはじめたきっかけ②】を書かせていただきました。
ポルシェ好きや車好き、またはポルシェゲートを応援している!という方がいらっしゃれば、フォローやコメントをお待ちしています!
コメント