PORSCHE GATE JOURNAL

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718と911、結局どちらがいいのか ─ ミッドシップとリアエンジン、乗り比べて分かること

911(997)ブラックの外観 水冷ポルシェ
Photo: Mr.choppers (CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons)

今日、718ボクスターと911、両方を1日で試乗されたお客様がいた。

「結局、どっちがいいんですか」

車を降りるなり、そう聞かれた。正直に言うと、この質問に一言で答えるのは難しい。何度も聞かれてきた質問だが、いまだに「これが答えです」と言い切れたことがない。

エンジンの位置が、すべての違いを生んでいる

718と911の一番の違いは、エンジンの積まれている場所だ。

718はリアミッドシップ。運転席とリアタイヤの間、車体の中央付近にエンジンがある。911はリアエンジン。文字通り、後輪の後ろにエンジンを背負っている。

たったこれだけの違いに見えるかもしれないが、乗り味への影響は大きい。718は重心が車体の中央に近く、コーナーでの一体感、切り返しの軽さに現れる。911はリア寄りの重量配分ゆえに、加速時にリアタイヤへ荷重がかかり、トラクションが強い。どちらが「優れている」という話ではなく、性格が違う。

排気音の違いは、正直に言うと好みが分かれる

718は水平対向4気筒ターボ(のちに6気筒モデルも追加された)。911は水平対向6気筒。

サウンドという点では、伝統的な911の音に慣れている人からすると、718の4気筒は「くぐもった」印象を受けることがある。うちでも「718の音は物足りない」と言われることもあれば、「これはこれでいい、むしろ落ち着く」という方もいる。ここは本当に人それぞれだ。

価格差は、思っているほど大きくない

新車価格では718の方が手が届きやすいが、中古市場、特にうちで扱っているような年式では、グレードと状態次第で価格帯が重なることも珍しくない。

「718だから安い、911だから高い」と単純に考えていると、実際に見に来て「あれ、思ったより差がない」と驚かれる方も多い。カタログの新車価格だけを見て判断するのは、少しもったいない。

結局、どちらがいいのか

うちの答えはいつも同じで、「両方乗ってから決めてください」だ。

カタログスペックやレビュー記事を読んで分かった気になっても、実際にハンドルを握った瞬間の印象は、人によって全く違う。オープンエアを軽やかに操りたいなら718。伝統的なリアエンジンレイアウトの、あの独特の粘りとサウンドが欲しいなら911。

きょう試乗されたお客様は、結局718を選ばれた。「思ったより取り回しが軽くて、毎日乗りたくなる感じがした」とのことだった。逆の結論を出す方も、もちろんいる。答えを急がず、まず両方のハンドルを握ってみてほしい。


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