伝統の丸目が復活。自然吸気3.8Lの咆哮を味わう「911 カレラS(997前期・2007年式)」

水冷化という大きなパラダイムシフトを果たした先代(996)からバトンを受け継ぎ、2004年にデビューした「Type 997」。ポルシェファンが愛してやまない伝統的なデザインアイコンを取り戻しつつ、現代的なパフォーマンスを身につけたこのモデルは、今や「モダンクラシックの最高傑作」として中古車市場でも絶大な人気を誇っています。

今回ポルシェゲートがご紹介するのは、そんな997型のなかでも特別な輝きを放つ「2007年式 911 カレラS(ティプトロニックS)」です。

なぜ、数ある911の中で「997の前期型・カレラS」がこれほどまでに愛されるのか。その圧倒的な魅力と、ステアリングを握るべき理由を紐解いていきましょう。

ポルシェファンの心を射抜いた「丸目」と「ワイドボディ」

ポルシェファンの心を射抜いた「丸目」と「ワイドボディ」

997を語る上で欠かせないのが、ポルシェファンが歓喜したエクステリアへの回帰です。先代の涙目ヘッドライトから、911のアイデンティティである「丸型ヘッドライト」が見事に復活。フロントフェンダーがヘッドライトよりも高く隆起する、クラシカルで力強いシルエットを取り戻しました。

さらにこの「カレラS」は、足元に19インチの大径アルミホイールを標準装備し、リアには迫力の4本出しエキゾーストパイプが構えています。グラマラスなリアフェンダーの膨らみは、バックミラー越しに見るだけでもドライバーの所有欲を満たしてくれる、まさに「911らしい」黄金比のプロポーションです。

3.8L 自然吸気(NA)が奏でる官能のサウンド

3.8L 自然吸気(NA)が奏でる官能のサウンド

標準モデルの「カレラ」が3.6Lエンジンを搭載するのに対し、「カレラS」のリアに押し込まれているのは3.8L 水平対向6気筒エンジンです。最高出力は実に355PS。現代のターボ化された911とは異なり、アクセルを踏み込んだ分だけリニアにパワーが湧き上がる「自然吸気(NA)」ならではのフィーリングが最大の魅力です。

4,000回転を超えたあたりからキャビンに響き渡る、乾いたフラットシックスの咆哮。この「M97型」エンジンは、空冷時代の野性味と水冷の洗練が見事に調和した、ポルシェNAエンジンのひとつの到達点と言っても過言ではありません。

あえての「ティプトロニックS」という大人の選択

あえての「ティプトロニックS」という大人の選択

今回ご用意した車両のトランスミッションは、5速ATの「ティプトロニックS」です。 997型の後期(2009年モデル以降)からツインクラッチの「PDK」が採用されますが、実はこの熟成され尽くしたティプトロニックSには、PDKにはない独特の魅力があります。

それは、圧倒的な「グランドツーリング性能」と「滑らかさ」です。 トルクコンバーター式のATは、街中のストップ&ゴーや渋滞でもギクシャク感がなく、極めてスムーズ。休日のロングドライブを、同乗者を疲れさせることなく優雅にこなします。

しかし、ひとたびステアリングのシフトスイッチ(またはシフトレバー)を操作すれば、瞬時にスポーツカーへと豹変。3.8Lの分厚いトルクを活かしながら、自らの意思でギアを操り、コーナーを立ち上がっていくダイナミックな走りは、まさに「大人のスポーツカー」の醍醐味です。

「最後の油圧パワステ」とPASMがもたらす極上のハンドリング

「最後の油圧パワステ」とPASMがもたらす極上のハンドリング

997の前期型がポルシェ愛好家から「名車」と讃えられるもう一つの理由。それは、「油圧式パワーステアリング」を採用した最後の世代であるということです。

路面のアンジュレーション(起伏)やタイヤのグリップ感が、手のひらに直接語りかけてくるような濃厚なインフォメーション。現行の電動パワステではどうしても薄れてしまうこの「機械的な接地感」こそ、997がピュアスポーツと呼ばれる所以です。

さらにカレラSには、電子制御ダンパーの「PASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメント)」が標準装備されています。ノーマルモードではしなやかに路面をいなし、スポーツモードのボタンを押せば、足回りが引き締まりロールをピタリと抑え込みます。一台で二つの顔を楽しめる、非常に贅沢なパッケージングです。

997カレラSで、ポルシェの「美味しいところ」を独り占めしよう

997カレラSで、ポルシェの「美味しいところ」を独り占めしよう

空冷時代の名残を感じさせる油圧パワステのアナログな手応えと、現代にも通用する快適性とスタビリティ。2007年式の997 カレラSは、ポルシェの歴史における「伝統と革新が最も美しく交差した瞬間」をパッケージした一台です。

3.8Lエンジンのトルクに身を任せ、ティプトロニックで優雅に海岸線を流すもよし。PASMをスポーツモードに入れ、フラットシックスの咆哮とともにワインディングを駆け抜けるもよし。

ポルシェゲートが自信を持ってお届けするこの極上の一台で、ポルシェ911の「最も美味しい時代」をぜひご自身で体感してください。キーをひねり、3.8Lエンジンが目覚めた瞬間、あなたもこの丸目ポルシェの虜になるはずです。

車両の詳細・入会のご案内はポルシェゲート公式サイトにて。