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ポルシェ「901」とは?911誕生に隠された改名の物語

1964年式 初代Porsche 911 空冷ポルシェ
Photo: Calreyn88 (CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)
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ポルシェ911の型式名は、今やスポーツカーの代名詞ともいえる存在だ。しかし、この車がデビュー直前まで「901」と呼ばれていたことを知る人は意外と少ない。今回は901 ポルシェという知られざる原点から、911という名前が生まれた経緯を振り返ってみたい。

901 ポルシェとは何だったのか

1963年、フランクフルトモーターショーでポルシェは356の後継となる新型スポーツカーを発表した。この時に与えられたモデル名が「901」である。ポルシェは開発プロジェクトに三桁の数字を割り当てる社内ルールを持っており、901はその流れで付けられた型式名だった。ボディデザインを手がけたのはフェルディナント・アレクサンダー・ポルシェ(通称ブッツィ)。356から大きく進化した流麗なフォルムは、発表当初から高い評価を受けていた。

なぜ「901」は「911」に改名されたのか

901として量産・販売される予定だったこの車は、市場投入直前になって名前を変えることになる。理由はフランスの自動車メーカー、プジョーだった。プジョーは自社のモデル名に用いる「中央がゼロの三桁数字」(404、504など)の使用権をフランス国内で有しており、他社が同形式の型式名を使うことに異議を申し立てていたのだ。フランス市場での販売も見据えていたポルシェはこの主張を受け入れ、中央の「0」を「1」に変更する。こうして901は、私たちが知る「911」という名前で正式にデビューすることになった。

901という名前は今も生き続けている

興味深いのは、車名こそ911に変わったものの、開発コードとしての「901」は社内で使われ続けたことだ。初期の911に搭載されたトランスミッションは「901型」と呼ばれ、パーツナンバーや当時の資料の随所に901の名残を見ることができる。つまり911は、生まれた瞬間から「901という原点」を背負った車だったといえる。ポルシェはこの後も904、906、908、917など、三桁の型式名を数多くのモデルやレーシングカーに与えていくことになり、901はその礎となった一台でもある。

オーナーとして901の物語を知る意味

こうした成り立ちを知ると、911という車の見え方が少し変わってくる。プジョーとの一件がなければ、私たちは今頃「ポルシェ901」という名前に親しんでいたかもしれない。空冷911を眺めるとき、そこに刻まれた901という原点をふと思い出してみるのも、旧車と付き合う楽しみのひとつだ。PORSCHE GATEでは、そうした空冷911の歴史や個体差を、実車に触れながら学べる機会を大阪拠点で提供している。歴史を知った上でハンドルを握ると、同じ911でもまた違った表情を見せてくれるはずだ。

大阪拠点では、空冷911をはじめとした歴代モデルの見学を受け付けている。興味を持たれた方は、以下から見学のご相談をどうぞ。

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