本日のアクセス数: 4 / 累計: 2226
PORSCHE GATE JOURNAL

日本のポルシェ文化を未来へ

OFFICIAL SITE

納車したその日、待っていたのはトラブルだった ─ 964カブリオレが教えてくれたこと

911SC(1982年式)の外観 空冷ポルシェ
Photo: Charles from Port Chester, NY (CC BY 2.0, via Wikimedia Commons)
東京・青山 2026年8月18日OPEN 会員先行登録受付中(定員100名)・大阪と同一料金プラン
先行登録はこちら →

この記事の閲覧数: 29回

納車の日というのは、何度経験しても特別なものです。ただ、今回書きたいのは、思い描いていた通りにいかなかった納車の話です。

PORSCHE GATEにある964カブリオレは、もともと3代目セリカを探して中古車店を回っていたときに、偶然見つけた一台でした。外装は日焼けしてかなり白化していて、エンジンやタイヤまで外されている状態。「これ売り物ですか?」と聞くと、「買ってもらえます?」という返事が返ってきました。想像していたほど高額ではなく、その場で購入を決めました。

そこから納車までは約2ヶ月。届く日を楽しみに待っていました。

ところが、いざ引き渡されて帰路につくと、油温が上がり始め、ティプトロニックのシフトインジケーターも点灯しなくなりました。仕方なく引き返し、そこからまた修理を待つことになりました。正直、思い描いていた「納車の日」とはまったく違う展開でした。

それでも不安なまま乗り続けるのは嫌だったので、日之出モータースに相談に行きました。親父さんが車を見て言ったのは、「これはいい車や」「スポーツシート付いとるし、総革張りや」という一言。その評価に、ずいぶん安心したのを覚えています。

このとき初めて、空冷のティプトロニック(AT)をきちんと経験しました。MTにはMTの良さがありますが、ティプトロニックにも独特の楽しさがあります。高回転まで回して走らせると、これがなかなか気持ちいい。「MTでなければダメ」という固定観念だけで判断していたら、この楽しさには気づけなかったと思います。

納車したその日に思い描いていた景色と、実際に起きたことは違いました。でも、そのギャップも含めて、この車との付き合いは始まっていたのだと思います。