今日、東京在住だというお客様から「箕面まで通うのは正直厳しいけれど、青山にできるなら一度話を聞いてみたい」というご連絡をいただいた。ポルシェゲートのことをずっと気にかけてくださっていたそうで、大阪と東京の距離がネックになっていたと正直に話してくださった。こういう声は、実はこれまでも少なくなかった。
箕面という場所で、ポルシェに乗るということ
ポルシェゲートの本拠地がある大阪府箕面市は、山の緑と住宅街が近い、少し独特の立地だ。店舗にはレンタルスペースだけでなく、カフェ・ダイニングのPORCINIとコワーキングスペースを併設している。車を借りてすぐ出発するだけでなく、コーヒーを飲みながら車の状態を見たり、仕事の合間に少し顔を出したりできる場所にしたいと思って、この形にしてきた。
「ポルシェに乗れる場所」というのは、単に車が置いてある場所という意味ではないと、この店をやっていて何度も感じる。乗る前後の時間をどう過ごすか、車を降りたあとにどこで一息つくか。そこまで含めて、その土地でポルシェに乗る体験になる。箕面という場所を選んだのも、そういう時間の作り方をしたかったからだ。
プロレーシングドライバーの織戸学氏とも提携させていただいているが、これも「速さを競う場所」を作りたいからというより、車と本気で向き合っている人の視点を、会員の方々の日常のカーライフにも還元したいという思いからのものだ。箕面という拠点そのものが、そうした車との付き合い方を体現する場所であってほしいと思っている。
青山という、もうひとつの選択肢
2026年8月18日、東京・青山に新しい拠点をオープンする予定で、現在は先行登録を受け付けている(定員100名)。関西から出られない、あるいは関東在住で箕面まで通うのが現実的でなかった方にとって、選択肢がもうひとつ増える形になる。料金プランは箕面本拠地と同一で案内する予定なので、「東京だから条件が変わる」ということはない。
正直なところ、拠点を増やすというのはこちらにとっても簡単な決断ではなかった。ただ、箕面という土地に来られない方の顔を思い浮かべる機会が増えるたびに、もう一つの場所を用意する意味はあると思うようになった。
「通える場所にあるかどうか」は、思っている以上に大きい
ポルシェという車に興味を持っても、実際に乗るとなると「近くで乗れる場所があるか」が最初の壁になることが多い。購入前提のカーライフを考えたとき、月額や年額の維持費だけでなく、そもそも試す場所が生活圏にあるかどうかで、検討そのものが止まってしまう人は少なくないと感じている。
大阪と東京、二つの都市に拠点を持つことは、その壁を少しでも低くすることにつながると思っている。空冷のナローから930・964・993系のクラシック、996や911ターボS、718、マカンまで、幅広いラインナップに触れられる場所が、通える距離にあるかどうか。それだけで、ポルシェとの付き合い方はずいぶん変わってくる。
特に、いきなり一台を所有するのはハードルが高いと感じている方にとっては、この「近くで色々な型に触れられる」という点が大きいと思う。空冷の乗り心地を確かめてから水冷を検討する、あるいはSUVであるマカンから入ってセダン系に興味を広げる、といった段階を踏んだ検討ができるのも、通える場所に幅広いラインナップがあってこそだ。
今、箕面の会員の方へ
青山ができるからといって、箕面本拠地の役割が変わるわけではない。ここは今まで通り、地元でじっくり車と付き合っていただくための場所であり続ける。拠点が増えるというのは、選択肢が広がるという話であって、どちらかが主でどちらかが従になるという話ではないと考えている。
大阪でも、東京でも、それぞれの土地で無理なくポルシェのある時間を持てるようになったら、と思いながら、8月のオープンに向けて準備を進めている。
