昨今、自動車の購入ハードルが上がっている
近年、自動車を取り巻く環境が急激に変化しているように思う。
- 13年超えの古い車両の税率アップ
- 中古車相場の高騰
- 新車価格の高騰
- 新車が購入できない状況
- 急速なEV化
- メーカーによる大規模な不正の発覚
これだけ見ても自動車を所有するということが、難しくなってきている気がする。
リースやサブスクの台頭もあり、『所有するぐらいならリスク分散で借りた方が良い。』
多くの人がそんな考えになるのもわかる気がする。
昭和の時代を思い返すと
軽と言えばターボのついたスポーツモデルでさえ100万円ほどで買えた。
いつかはクラウンと言われる高級車ですら300万円ほどで購入できた。
そんな車両は、今では軽で2,500,000円ほどクラウンを買うと600万円以上もするのだ。
ちなみに牛丼の値段は当時も400円とあまり変わっていない。
カーナビもなく地図、助手席がナビゲーターであったり、たくさんのカセットテープを車両に乗せて気分で差し替えたりと昭和は色々と懐かしいが、装備のことを考えればグレードの分値段があがったということはあるのだろうが…それも正直なところ大差はない。
実際は、自動車が日本の主要産業として輸出メインになり、海外の市場に合わせた価格となってしまい、失われた30年と呼ばれた低迷の時代も自動車だけは値上がり続けた。
もちろん先ほどの牛丼もそうだが、給料や家賃と言った基本的なものは値上がりしていない。
しいて言うなら、近年やっと食料品ガソリン代等が値上がりしてきたところだ。
若者の車離れというが…
最近、『若者の車離れ』をよく聞くが、そもそも車に興味がないのではなく、買えるものでなくなったため、選択肢に入ってこないのではないかと思う。
車に興味を持ってくれた若者でさえ、購入して維持ができる価格の車がないのが現状だ。
思い起こせば、ポルシェゲートには20代の若者もチラホラ見かける。
間違いなく若い子の中にも車好きはいるのだ。
だからこそ、まだ『車好きの若者』がいてくれているうちに『今とは違った新しい手段』で車を楽しむ方法を構築できないものかと日々考えている。
自動車業界には近年は色々なアプローチが出てきている
近年流行っているものと言えば、『タイムズのカーシェア』、『トヨタのキント』や『ホンダのまるっと高級車の共同購入』など他にも探せばたくさんのサービスがあるかもしれない。
高額で購入できないのであればシェアする。これが近年の流れであろう。
非常に合理的な考えと思う反面、真に『自分の相棒と走る喜び』を感じる人たちが減ってしまうのは少し寂しいものだ。
現代では、1台目の車でさえこの状況なのだから、趣味車、セカンドカーなんてものは夢のまた夢だと言わざるを得ない。
ちょっとした陰謀論
陰謀論とまで言うつもりはないが、ふと不安に思うことがある。
それは、大手メーカーがシェアやサブスクを主体として運用し、中古車市場を一掃するつもりではないか?ということだ。
大手のメーカーは、リースやレンタル利用の流れを大衆化することで、利益の安定化を図ろうとしているのだろうと思う。私も経営者の端くれとしてそのシステムは称賛に値する。
そして利益が安定することで、新しい車両を開発・製造してどんどん供給していくことのも予想ができる。
しかしそのサイクルを考えた時に、中古車の居場所がないのだ。
比較的に安く手に入る中古車が存在してしまうと、月額を支払って乗ってくれる人間が減ってしまう。
だから、中古車は高騰させ、新車は購入できないようにすることで、シェアやサブスクといった選択肢がないようにし、中古車両は日本車が人気の東南アジアにでも流してしまう。
そうすればどうだろうか?今賑わっている中古車の市場は徐々に萎んでいき、結果修理屋が潰れてしまう。そうすれば壊れた車両は自力で直すか廃車にするしか選択肢がなくなってしまう。
その時、確実にクラシックカー文化は乗るものから見て懐かしむものになってしまうのではないか?
そんなことをふと考えると旧車が好きな私からするとゾッとする時がある。
そんな未来を回避するためクラファンを実施しました!
などと陰謀論めいたことは一旦さておき、遠くない未来に中古文化・クラシックカー文化は確実に廃れていくと思います。
何事も『栄枯盛衰』と切り捨てる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし『刀を作るための玉鋼』の例もあるように、『今やロストテクノロジーとなって再現ができない』なんて話も少なくありません。
そんな悲しい未来を防ぐためにも、クラシックカーでも修理できるメカニックの育成やパーツの復刻、製造方法の保存、そしてなりより文化を愛してくれる若い方々を増やす取り組みを行っていきます。
そのためクラウドファンディングを実施し、関東にも拠点を広げて幅広く活動していくことを計画しています。
空冷ポルシェを守れ!と言っていますが、あくまできっかけで最終的にはクラシックカー文化を守っていきたいと考えています。
ポルシェゲートの関東出店はその足がかりにすぎませんが、皆様の支援や拡散が大きな1歩となりますので、どうかご協力をお願いいたします。
『空冷ポルシェ文化』を守りたい!素晴らしい空冷ポルシェを次世代に。
ということで、本日も駄文をお読みいただき、誠にありがとうございました。
ご支援・拡散以外にもコメントや応援をいただけるだけで私の活力になります。
そして私の仲間になってみんなで空冷ポルシェをはじめとしたクラシックカー文化を次世代へと継承していきましょう!
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