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PORSCHE GATE JOURNAL

日本のポルシェ文化を未来へ

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なぜPORSCHE GATEはクラシックポルシェを「乗れる文化」として次世代へ残すのか

ポルシェゲート
東京・青山 2026年8月18日OPEN 会員先行登録受付中(定員100名)・大阪と同一料金プラン
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2025年3月21日、当社は@Pressを通じて一本のプレスリリースを配信しました。クラシックカー人気が高まる一方で、その文化を支える足元が崩れかけている——そういう内容です。

リリースで告知した体験会そのものは、すでに終了しています。しかしそこに書いた問題意識は、一年半近くが経った今も何ひとつ変わっていません。むしろ深刻になっています。この記事では、当時のリリースを起点に、私たちが何を考えているのかをあらためて書きます。

クラシックカーは、いま「見るもの」になりつつある

全国各地でクラシックカーのイベントが開かれ、多くの人が集まっています。それ自体は喜ばしいことです。ただ、そこで起きているのは「並んだ車を眺める」という体験です。

ロープの向こう側に置かれた車を、写真に収めて帰る。悪いことではありません。けれども、それを何度繰り返しても、その車がどういう乗り物なのかは分からないままです。

空冷ポルシェで言えば、リアから聞こえてくる音の質、アクセルを踏み込んだときの反応の遅れ方、ステアリングから伝わる路面の情報。こうしたものは、運転席に座らないと絶対に分かりません。展示されている車は、動いていない限り、家具とそれほど違わないのです。

だから、「乗れる」形にした

PORSCHE GATEが月額110,000円(税込)という形をとっているのは、この一点に理由があります。

所有するには、購入費に加えて保険、税金、整備、保管場所が必要です。空冷ポルシェとなれば、部品の入手や整備できる工場の確保という壁も加わります。この壁の前で立ち止まっている人が、実はとても多い。

会員制という形にすれば、その壁を越えなくても運転席に座れます。空冷の930や964から現行モデルまで、乗り比べることもできます。「一台を選ぶ」のではなく「いろいろ乗ってみる」ことができるのは、所有では成立しない体験です。

詳しくはサブスク・カーシェア・会員制レンタルの比較もご覧ください。

運転しなくてもいい入り口をつくる

2025年3月のリリースで告知したのは、「ポルシェ助手席体験会」でした。無料・予約制で、一人あたり15分。運転はしません。助手席に座るだけです。

なぜ助手席なのか。ポルシェに興味はあるけれど、いきなりハンドルを握るのは怖い、という方が想像以上に多いからです。運転免許の有無すら問わなくていい。まず一度、この乗り物が動いているときの感じを知ってもらう。そのための入り口でした。

入り口はひとつではない、という考え方は、社名そのものにも表れています。詳しくはなぜ「ポルシェゲート」という名前なのかをお読みください。

本当の危機は、車ではなく人にある

リリースで最も伝えたかったのは、ここです。

クラシックカーが失われる原因は、車が壊れることではありません。直せる人がいなくなることです。

キャブレターを調整できる整備士、鈑金でボディを起こせる職人、内装を張り替えられる職人。こうした技術は、マニュアルを読んで身につくものではありません。手を動かしている人の隣で、何年もかけて覚えるものです。その「隣」に立つ若い人が、いま急速に減っています。

どれだけ丁寧に保管された車でも、直せる人がいなければ、いずれ動かなくなります。動かない車は展示物になり、展示物はやがて処分されます。文化が消えるというのは、そういう順序で起きます。

乗る人が増えなければ、直す人も増えない

では、どうすれば若い整備士が育つのか。

私たちの答えはシンプルです。その車に乗る人が増えれば、仕事が生まれ、仕事があれば人が育つ。逆に言えば、乗る人がいなくなった瞬間に、整備の仕事も消えます。

だから「乗れる文化」として残すことにこだわっています。博物館に収めて保存するのではなく、公道を走らせ続ける。そのために必要な整備の需要を、継続的に生み出す。これが遠回りに見えて、いちばん確実な継承の方法だと考えています。

この考えは、以前から一貫しています。滅びゆく『空冷ポルシェ文化』を後世に残したいもあわせてご覧ください。

地域とつながることも、その一部です

2026年8月には、大阪府箕面市とふるさと納税で連携し、ポルシェで巡る体験型の観光プランを始めました。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

クラシックポルシェを地域の資源として使い、その土地を訪ねる理由にする。車が地域を呼び込み、地域が車を支える。この循環をつくれれば、文化はもっと強く根を張れます。

次の世代へ渡すために

私たちがやろうとしているのは、珍しい車を貸す商売ではありません。

この車たちが公道を走り続けている状態を、次の世代に渡すこと。そのために、乗る人を増やし、整備の仕事を生み、若い職人が育つ流れをつくること。遠回りですが、これしか方法がないと考えています。

まずは一度、助手席でも構いません。運転席に座っていただければ、なお良いです。門は開いています。


出典

※本記事は上記リリースを起点に、当社の考えを新たに書き起こしたものです。リリース本文および画像の転載は行っていません。記載の「ポルシェ助手席体験会」(2025年4月5日開催)は終了しています。